未来の個人用移動手段についての展望と関連産業生態系の済州内構築のための考察
済州島がカーボンフリーアイランドになることを実現するためには、移動手段の革新的な変化が不可欠である。交通渋滞や生の形態の変化によって、個人移動手段のあり方に変化が生じるであろう。移動手段とは、人間の移動および物資の移動、職場への移動、社会段階への移動を意味する。例えば、アメリカのコロンバス市では、交通事故による傷害や炭素の発生、ストレスをなくすことを達成するための努力が行われている。アメリカは、全体エネルギー使用量の10%を、新再生エネルギーによって充当している。
韓国では、新再生エネルギーの使用量は、全体エネルギー使用量の5%程度である。済州は、韓国のエネルギー転換に主導的な役割を果たし、新再生エネルギー分野を主導することができるだろう。新再生エネルギーを活用した移動手段の構築のため、個人移動手段が不可欠である。現在、全世界の自動車は約10億台にのぼるが、20年後には20億台になることが予測される。今日、都市における自動車のあり方が変化せず、その数が二倍に増えるとすれば、いま暮らしている都市は、現在とは異なるものになるであろう。移動手段を所有するというよりは共有するという概念を考慮する必要がある。スマートコロンバス市は、電気エネルギーを利用した移動手段を使用して排出ガスを削減し、知能型自動車を利用して交通渋滞を減らした。職場への接近性を向上させ、物流システムを自動化することで生活の質を高めた。我々は、済州島における新再生エネルギーの使用量を増やし、電気自動車を利用した環境にやさしい移動手段や、高知能移動手段を用いた、スマートシティを構築する必要がある。

大都市への人口流入が今後も続けば、増加する人口を支えられる空間がなくなるだろう。このような状況で、自動車の台数まで増加すれば、人間の生活空間は不足するだろう。このため、将来は、自動車を所有せず共有する時代が到来し、巨大交通手段を使用しなければならなくなるだろう。巨大交通手段を利用する際、搭乗のための出発地と、到着地までの移動という問題を考えると、未来型個人移動手段の活用が不可欠になる。
カーボンフリーを目指す済州島が、電気自動車と個人用移動手段の活用を主導するのであれば、全世界を代表する未来都市の模範事例になるだろう。ただし、環境にやさしいシステムを実現するためには、インフラが拡充されなければならない。道路と信号システム、モノのインターネット(Internet of Things IoT)を利用するシステム、中央管理システムを利用して運転者の安全を確保しなければならない。革新的な施行のため、ベンチャーとスマート産業が努力を傾注しなければならず、未来型個人移動手段に対する確実な認証が可能にならなければならない。

(来源: EDUNET)
済州島は、カーボンフリープロジェクトに取り組んだ、最も積極的な都市である。電気自動車の導入と電気エネルギーの使用量に関する理論的な研究に関連して、実際のデータを基盤とした電気自動車の導入による電気エネルギー使用の変化と、それによるグリッドの負荷の変化に関する多くの研究を進めている。電力の最大負荷を避け、軽負荷で電気自動車の充電が可能なシステムを導入した電気供給に利得をもたらすことで、多くの付加価値を創出することができるであろう。
個人移動手段の最も大きな問題点は、標準(スタンダード)が定められていないという点である。個人移動手段の標準を定めるため、自動車の標準に則ったり、新たな標準を作ったりする必要があるだろう。ただし、済州島は、自動車専用道路がないため、個人移動手段の自律性も確保することができるという長所がある。
未来型個人移動手段は、電気動力を基盤に多様に発展するだろう。済州島は、未来型移動手段が許可を得て運営されうる場所になることができる。観光地を中心に、制限的に運行をすることができるだろうし、済州オルレのような形で観光地間を結ぶ多目的道路を構築すれば、利便性と共に経済的効果を享受することができるだろう。済州島は、移動手段の技術的認証や使用許可など、ワンストップ認証センターを運営している。これにより、第四次産業革命を主導できる企業の多様な事業モデルが、済州で生まれ、実証され、世界に拡散していくことができる、ベンチャーブームタウンとして成長することができるだろう。
※2017年5月31日から6月2日まで「平和と繁栄のための済州フォーラム」で開催された「グローバル済州」セッションの主な内容を要約しました。